はじめに
「ヤリスクロス購入」を検討中の方へ向けて、選び方や購入後の維持費、燃費などのポイントを解説します。ヤリスクロスは、コンパクトSUVとしてのサイズ感や、優れたデザイン、豊富なカスタマイズオプションが魅力的ですが、購入にあたっては、グレードや仕様、エンジンと駆動方式などさまざまな要素を考慮する必要があります。本記事では、ヤリスクロス購入の際に抑えておきたいポイントについて詳しく説明します。

ヤリスクロスのサイズとスペース
ヤリスクロスはコンパクトSUVとして、都市部での取り回しやすさと、アウトドアでの使い勝手が魅力的です。購入前に気になるのはその「サイズ」です。ヤリスクロスの全長は約4,180mm、全幅は1,765mm、全高は1,595mmで、車内の「座席の広さ」も大人2人が十分に過ごせる空間があります。後部座席を使う場合でも、十分な足元スペースが確保されています。
グレードと仕様
- グレード: ヤリスクロスにはガソリンモデルとハイブリッドモデルがあり、それぞれに複数のグレード(X, G, Z)が用意されています。各グレードは、装備や機能の充実度で異なります。
- エンジンタイプ: 1.5Lのガソリンエンジンまたは1.8Lのハイブリッドエンジンが選べます。ハイブリッドは、燃費性能が優れています。
- 駆動方式: 2WD(前輪駆動)と4WD(四輪駆動)が選べるため、使用する環境や走行シーンに合わせて選ぶことができます。
- 燃費: WLTCモードでの燃費数値は、ガソリン車とハイブリッド車で差があります。ハイブリッド車は特に燃費が良好です。
- 主な装備: 各グレードに標準装備されている機能は異なりますが、最新の安全技術や快適装備が共通しています。
- 価格: 価格はグレードや仕様により異なります。上級グレードほど価格が高くなりますが、装備の充実度に見合った価値があります。
これを参考に、ヤリスクロス購入時にご自身のニーズに最適なグレードを選ぶ際の目安にしてください。
グレード | エンジンタイプ | 駆動方式 | 排気量 | 燃費(WLTCモード) | 価格(目安) |
---|---|---|---|---|---|
X | ガソリン 1.5L | 2WD/4WD | 1,496cc | 15.6~17.0km/L | 約2,200,000円~ |
G | ガソリン 1.5L | 2WD/4WD | 1,496cc | 15.6~17.0km/L | 約2,400,000円~ |
Z | ガソリン 1.5L | 2WD/4WD | 1,496cc | 15.6~17.0km/L | 約2,600,000円~ |
ハイブリッドX | ハイブリッド 1.8L | 2WD | 1,797cc | 22.0~23.0km/L | 約2,500,000円~ |
ハイブリッドG | ハイブリッド 1.8L | 2WD | 1,797cc | 22.0~23.0km/L | 約2,700,000円~ |
ハイブリッドZ | ハイブリッド 1.8L | 2WD | 1,797cc | 22.0~23.0km/L | 約2,900,000円~ |
エンジンと駆動方式
ヤリスクロスには、ガソリンエンジンとハイブリッドエンジンの選択肢があります。ガソリンエンジンは2WD(前輪駆動)または4WD(四輪駆動)での選択が可能で、ハイブリッドエンジンは基本的に2WD仕様です。エンジンの選び方によって、「燃費」や「走行性能」に違いが生じます。特に、ハイブリッドモデルは燃費性能に優れており、長距離ドライブを多くする方にはおすすめです。
内装と装備
ヤリスクロスの「内装と装備」は、価格帯に応じて充実しています。最上級グレードでは、上質な素材のシートや、デジタルインストルメントパネルが搭載され、快適なドライブが楽しめます。また、最新の「安全技術」が盛り込まれており、運転支援システムや衝突回避システムが標準装備されています。運転中の安心感を提供してくれる装備が充実しているため、安全性も高いです。
自動車税と税金
ヤリスクロスの自動車税は、車両の排気量や種類によって異なります。以下は、2025年モデルのヤリスクロスの自動車税についての情報です。
1.5L ガソリンエンジンの場合
- 排気量: 1,496cc
- 自動車税: 約29,500円(年額)
1.5L ハイブリッドエンジンの場合
- 排気量: 1,496cc
- 自動車税: 約27,000円(年額)
ハイブリッド車は、ガソリン車よりも税金が若干安くなる傾向がありますが、実際の税額は車両のエンジンやモデルによって若干異なる場合があります。
また、自動車取得税や重量税も存在しますが、これらは購入時に一度支払う税金です。
カスタムパーツとアクセサリー
「カスタムパーツとアクセサリー」を活用することで、ヤリスクロスをさらに個性的に仕上げることができます。人気のアクセサリーには、ルーフレールやドアバイザー、カーゴマットなどがあります。これらを使うことで、使い勝手が向上し、愛車を自分のスタイルに合わせてカスタマイズできます。
ヤリスクロス 中古車市場の特徴
- 人気の高さ: ヤリスクロスは、トヨタの新しいコンパクトSUVとして非常に人気があり、その人気が中古車市場にも反映されています。特に、燃費性能が良く、ハイブリッド仕様が求められる傾向にあります。
- 高い残価率: トヨタの車両は一般的に残価率が高いため、中古車市場でも比較的高い価格で取引されます。特に、状態の良いモデルや人気グレードは、購入から数年後でも高値で取引されることが多いです。
- 選択肢の豊富さ: 新車から数年経過した中古車が多く、グレードやオプションが豊富なため、購入者にとって選択肢が多いことが魅力です。
ヤリスクロス 中古車価格の目安(2025年3月現在)
2021年式モデル(初期型):
- 価格帯: 約200万円〜280万円
- 新車価格から数年経過した中古車の価格としては、この価格帯が一般的です。走行距離やグレードによって価格が異なります。
- 人気の高いハイブリッド仕様は、ガソリン車よりも若干高めに設定されています。
2022年式モデル:
- 価格帯: 約240万円〜310万円
- 新しめのモデルは、年式が新しい分、若干高めの価格で取引されている傾向があります。
- ハイブリッドモデルは特に需要があり、価格が高くなることが多いです。
2023年式(現行型):
- 価格帯: 約270万円〜350万円
- 最も新しいモデルになるため、価格帯は高めです。ただし、状態やオプションにより価格の幅が広がります。
人気のグレードと仕様
ヤリスクロスの中古車市場では、以下のグレードが人気です。
- Zグレード(ハイブリッド): 特に人気があり、価格も高めです。上級仕様で多くの装備が搭載されているため、価格が安定して高い傾向があります。
- Gグレード(ガソリン): よりリーズナブルな価格帯で取引されることが多いですが、十分な装備があり、コストパフォーマンスの良さが特徴です。
ヤリスクロスのリセールバリューの特徴

燃費と維持費の低さ
ヤリスクロスは燃費性能が優れており、維持費が低い点もリセールバリューにプラスに働きます。燃費が良いため、購入者はランニングコストを抑えることができ、そのため中古車市場でも人気があります。
トヨタ車のブランド力
トヨタは日本国内外で非常に高い評価を受けており、ヤリスクロスもその例外ではありません。トヨタ車は通常、長持ちすることが知られており、丈夫で信頼性が高いため、リセールバリューが高くなりやすいです。ヤリスクロスも例外ではなく、その高い耐久性と信頼性が中古車市場での需要を引き上げています。
コンパクトSUVの人気
近年、コンパクトSUVは特に都市部で人気が高まっています。ヤリスクロスはそのサイズ感、走行性能、燃費の良さから多くのドライバーに支持されており、これがリセールバリューを高める要因となっています。特に都市部での人気が高いことがリセール時に有利に働きます。
安全技術と燃費性能
ヤリスクロスにはトヨタの先進的な安全技術(トヨタセーフティセンス)や優れた燃費性能が搭載されており、これがリセールバリューを保つ要因となります。自動車市場では、これらの機能が高く評価されるため、特にリセール時に価値が高くなります。リセール時のおすすめタイミング
ヤリスクロスのリセールバリューを最大限に活用するためには、以下のタイミングが有利です。
購入から3~5年以内
一般的に、新車を購入してから3~5年以内に売却するのが最もリセールバリューが高い時期です。この時期は、車両がまだ比較的新しく、走行距離が少ないため、中古車市場でも高く売れる可能性が高いです。
維持費と燃費
「維持費と燃費」についても、ヤリスクロスを購入する際の重要なポイントです。ハイブリッド車は特に燃費性能に優れ、1リットルで20km以上走行できることもあります。ガソリン車と比較しても、長距離運転や都市部での利用時に燃費の差が出やすいため、ランニングコストを抑えたい方にはハイブリッドモデルが向いています。
項目 | ガソリン車 | ハイブリッド車 |
---|---|---|
排気量 | 1.5L | 1.8L |
燃費(WLTCモード) | 約15.6~17.0 km/L | 約22.0~23.0 km/L |
燃料タイプ | レギュラーガソリン | レギュラーガソリン + 電力(電気モーター) |
年間走行距離 | 12,000 km | 12,000 km |
年間燃料費 | 約80,000円~95,000円(※1) | 約55,000円~60,000円(※2) |
自動車税 | 約34,500円(※3) | 約29,500円(※4) |
車検費用 | 約50,000円~70,000円(※5) | 約50,000円~70,000円(※5) |
任意保険(目安) | 約60,000円~80,000円(※6) | 約60,000円~80,000円(※6) |
タイヤ交換(目安) | 約30,000円~40,000円(※7) | 約30,000円~40,000円(※7) |
- 燃費:
- ガソリン車は約15.6~17.0km/Lの燃費性能を持ち、ハイブリッド車はそれを上回る約22.0~23.0km/Lを達成しています。ハイブリッド車は燃費が良いため、長距離を走行する場合や頻繁に車を使用する場合に特に有利です。
- 年間燃料費:
- 年間走行距離を12,000kmと仮定した場合、ガソリン車は約80,000円~95,000円の燃料費がかかり、ハイブリッド車はその半分程度の約55,000円~60,000円程度です。ハイブリッド車の方が年間の燃料費を大幅に抑えられる点が魅力です。
- 自動車税:
- ガソリン車の自動車税は排気量に応じて約34,500円程度となり、ハイブリッド車は排気量が若干小さいため約29,500円程度で済みます。
- 車検費用:
- 車検費用は、車両に関わらず年数に応じて同程度の金額がかかります。ガソリン車・ハイブリッド車ともに約50,000円~70,000円程度の範囲です。
- 任意保険:
- 任意保険の金額は車両のグレードや年式に応じて異なりますが、ガソリン車とハイブリッド車で大きな差はありません。
- タイヤ交換:
- タイヤ交換費用は、車両のグレードやタイヤサイズによって異なりますが、一般的に約30,000円~40,000円程度となります。
まとめ
ヤリスクロス購入を検討する際は、サイズやエンジン、仕様をしっかりと理解し、自分のライフスタイルに合ったモデルを選ぶことが大切です。特に、燃費や維持費、税金といったコスト面についても事前に確認しておくことをおすすめします。購入後のカスタマイズやアクセサリーの活用で、さらに愛車を自分好みに仕上げることができる点も魅力的です。どんなモデルを選んでも、ヤリスクロスならではの快適なドライブが楽しめることは間違いありません。
コメント